2008年06月18日

バイエル83番

久しぶりの演奏アップ、83番です(毎回久しぶりのような気もします…)。





80番・81番・82番と、バイエルの中でも技術的難曲の後に配置された、C-durの音階によるエチュード、83番。音並びも曲のつくりも前の3曲に比べてずいぶんとシンプルです。なぜバイエル氏はこのような曲の配列にしたのでしょうか。
私の推察では、「演奏とは音並びを音楽にすることである」ということを学習者に対して改めて認識してもらうためだと考えています。バイエルも80番あたりまで進んでくると、音並びを追うだけでも演奏を楽しめるような曲が出現してきます。前述の80〜82番もその類に入るでしょう。このような曲は棒弾きしても退屈しないのですが、ともすると音楽的な演奏から遠ざかってしまう可能性があります。
そこで、音楽的に脱線しないために83番が重要な役割を果たします。なぜなら、音並びが単純なので演奏者の音楽性によるところが多いからです。ゆえに、音並びが楽しい80番付近を棒弾きしていると、83番で壁にぶちあたってしまいます。棒弾きしてもつまらない曲だからです。
82番に至るまで音楽的正統に根ざした演奏を追求していれば、83番を音楽的に読み取ることに困難は少ないことでしょう。特に65番で音階そのものの魅力に気づいていれば、83番の理解に大きな助けとなるはずです。

バイエルの曲順についてはいろいろと批判がありますが、上記の考察からしても、私はバイエル内の各エチュードの配列に対して、バイエル氏の深い思慮を感じざるをを得ません。
posted by ジュニア at 02:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 演奏 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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