2008年10月09日

バイエル65番



音階は、ただそれだけで美しいものです。バイエル氏はそのことを理解していたのでしょう、65番という素晴らしいエチュードを仕立て上げました。しかしながら、私たちがその意図を理解できなければ、せっかくの”音楽”が台無しとなってしまいます。
子供のバイエル下巻ともなると、棒弾きしても楽しめる曲が出てきますが、それは美しい演奏と対峙したときの感動とは程遠いものといえるでしょう。65番は演奏者の洗練度に対する試金石です。ぜひ、丁寧に取り組んでいただきたいものです。

また余談ですが、この曲の録音を前々から試みていたのですが、なかなか良い演奏ができずにいました。今回の録音は以前の演奏より進歩が認められたのでアップさせていただくことにしましたが、まだまだ高みへの余地を感じます。今後さらに良い演奏ができたらまたアップしたいと思います。
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2008年10月08日

バイエル66番

66番であるだけに、曲の冒頭に6度音程が2回(ソーミー・ソーミー)出てきます。バイエル氏のウィットが感じられる一曲です(これを発見したのはわが師)。
上記に限らず、バイエル氏は”数”にこだわっているところがあり、その例一つとして、バイエルが106曲からなるのは"1年=約53週"だからではないかと考えることができます。つまり、バイエルの学習を1週間に1曲ずつ進めていけば2年で修了、週に2曲だったら1年ということです。バイエル氏自身が教則本の冒頭で「1〜2年学習するためのもの」と語っていることからも、この推測は当たっているのではないかと思います(これも師が発見)。



冒頭を例にとると、1〜2小節の付点四分音符はベルトーンで単音をはっきりと打鍵し、その対照として3〜4小節をdolceとするのはいかがでしょうか。
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2008年10月06日

バイエル40番

子供のバイエル上巻では最後の独奏曲となる、40番です。



1〜8小節・13〜16小節の音型は淡々と演奏するのがよいと思っています。対照的に、9〜12小節は"dolce"で。校訂譜をどのように記すべきか思案しています。

余談ですが、最近になって気づいたのは、バイエル上巻の校訂をある程度まとめ上げねば、その先に進むことができないであろうということです。自ら「バイエルの真髄は上巻にあり」というような発言をしているにもかかわらず、それを校訂方針に組み入れていませんでした。何たる不覚。


10/7追記:演奏が全体的にdolceですよね…。9〜12小節以外はペダル無しがいいのかもしれません。でもこれはこれで…。あぁ校訂版完成は程遠い。
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2008年09月24日

ピアノのアルファベット10番

ピアノのアルファベットから第10番です。
私が演奏のインスピレーションを得た曲から録音を行っていますので、節操なしのアップとなってしまっています。ご容赦ください。




優雅なワルツです。このような曲はフレーズ表現を深めにすると雰囲気が出ると思います。バイエル50番を復習するとフレーズ表現の方法を思い出すことができるのではないでしょうか。
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2008年09月22日

バイエル29番




バイエル序盤の演奏に取り組むにあたって、ブログ開設当時よりも現在の方が難しさを感じています。多少なりとも耳が肥えてきたのかもしれません。美しい発音の打鍵と、滑らかなフレーズ表現の技術が自らの”心の耳”に追いつかなければなりません。
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バイエル94番

バイエル94番です。




以前に師からこの曲のレッスンを受けた際、例奏を聴いてその解釈に驚いたものです。”快活”という言葉がぴったりの一曲です。
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2008年09月17日

バイエル62番

久しぶりのバイエル、62番です。




ロールンクの学習に特化したエチュードですが、ピアノの音色の魅力を引き出すに余りある名曲です。演奏に要するピアノテクニックの難度はバイエル中盤における一つの山であると言えます。ロールンクの手首の動作の再確認のため、46番・49番を復習するとよいでしょう。テンポについて、初学の方は(私も初学なのですが)私の演奏ほど速い必要はないと思います。ゆったりとした演奏もまた良いものです。しかしあまりに遅いと、ロールンク時の鍵盤から鍵盤への重力移動がぎこちなくなってしまうかもしれません。
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2008年09月13日

野村茎一作曲 ソナチネ第9番第2楽章

ご無沙汰いたしました。
今回は、わが師である野村茎一先生の作品「ソナチネアルバム」より、第9番 第2楽章を演奏しました。演奏は先生のブログで公開されていますので、そちらへのリンクを掲げておきます。また、第1・第3楽章の演奏や他の作品も聴けますのでぜひどうぞ。


野村茎一ソナチネアルバム第9番


この曲との出会いは衝撃的でした。レッスンの時に先生ご自身による演奏を聴かせていただいたのですが、楽譜は疎(そ)であるにもかかわらず、ピアノからは「音楽」が溢れんばかりに流れ出てきました。私は一聴してすっかり虜になってしまいました。
録音の演奏では、私がそのとき感じたクオリアを伝えることは難しいのですが、その一部でも感じ取っていただけたなら幸いです。
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2008年08月24日

「現代日本 こどものためのピアノ曲」より 林光作曲”ユウグレ”

我が師による本曲集の例奏を聴いて、”おすまし”と共に私の中に深く印象づけられた、林光さん作曲の”ユウグレ”です。





右手・左手それぞれ重音のない旋律で、左手に主旋律は出てきませんが、右手とのバランスがとても美しく、対位法的な作品を思わせます。
音価は8分音符が最小であり、音響的密度は最小限なので楽譜を追うことは簡単なのですが、音楽性は限りなく凝縮されており、バイエル上巻のように演奏者の音楽理解の深さが問われる一曲です。

私はこの”ユウグレ”と”おすまし”で、この曲集を入手する価値を確信しました。私の演奏はつたないものですが、それでも何か感じていただけたなら是非とも楽譜を手にとって演奏なされることを願っております。この曲集がマイナーであることに、私は「何ともったいないことだろうか!」とさえ思っています。(出版社の回し者ではありません。念のため…。)



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2008年08月16日

「現代日本 こどものためのピアノ曲」より 矢代秋雄作曲”おすまし”

「ピアノのアルファベット」からの曲をお聴きいただいている途中ですが、今回アップの曲のインスピレーションが降ってきましたので、先にこちらを紹介させていただきます。散漫で申し訳ありませんがご了承ください。



「現代日本 こどものためのピアノ曲」という曲集の中の一曲です。この曲集は一年前ごろに野村茎一先生からレッスンで紹介いただいたもので、当時のレッスン内容は詳しく思い出せませんが、先生の例奏を聴いて深く感銘を受けたことを覚えています。特にこの曲集の中の二曲が私の中で強烈に印象付けられました。その一曲が今回ご紹介した矢代秋雄さん作曲の”おすまし”です。
私が不勉強でして、矢代秋雄さんについてはウィキペディアで調べた情報しか知らないのですが、この曲を聴くかぎり、正統な音楽性に根ざした作曲家であることが推測できます。また、演奏技術レベルは易しいのですが、この曲に込められた音楽性はバイエルに比肩する美しさであり、作曲にあたって子供や初学者を決して軽んじることのない姿勢を伺うことができます。

まだこの曲集全体を見渡してはいないのですが、徐々に研究していきたいと思います。


8/17追記:「現代日本 こどものためのピアノ曲」の楽譜を販売しているアマゾンへのリンクを揚げておきます。


posted by ジュニア at 02:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 演奏 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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